広告のCPCを下げる方法|低単価配信で確認すべき注意点

広告のCPCを下げる方法|低単価配信で確認すべき注意点

「広告主から、CPCをもっと下げられないかと言われている」

「配信面やターゲティングを見直したが、何から手を付ければいいのか迷う」

「CPCの低い媒体を試したいが、品質が落ちないか不安」

広告のCPC(クリック単価)を下げたいというご相談は、運用の現場で頻繁に出てきます。ただし、CPCは下げ方によって、クリックの質や成果に影響することもあるため、単価だけを追いかけるのは注意が必要です。

この記事では、原因の整理ではなく「実際に何をどの順番で進めるか」に絞って、CPCを下げる具体的な手順を紹介します。配信面・ターゲティング・クリエイティブの見直し、低単価の媒体を追加するときの判断、改善後の評価方法まで、広告代理店の運用担当者向けにまとめました。CPCが高くなる原因は、CPCが高い原因とは?クリック単価を抑えるための改善ポイントで解説しています。

結論:CPC改善は「手順」と「評価軸」をセットで進める

CPCを下げるには、施策を並べるだけでは不十分です。次の3点をセットで考えると、改善が成果につながりやすくなります。

  • 手順を決めて、1つずつ変える:配信面、ターゲティング、クリエイティブなど、変更点を絞って検証します。
  • CPCだけで判断しない:クリックの後のサイト行動やコンバージョンとあわせて評価します。
  • 媒体の追加も選択肢に入れる:既存媒体の最適化に限界があるときは、単価の低い配信先を加えて試す方法もあります。

CPCの意味と計算方法

CPCは「Cost Per Click」の略で、広告1クリックあたりにかかった費用です。計算式は次のとおりです。

CPC = 広告費 ÷ クリック数

たとえば、広告費が10,000円でクリックが500回なら、CPCは20円です。CPCが下がっても、広告費が同じならクリック数は増える関係にあります。ただし、クリックした人が成果につながるかどうかは別の話です。CPCとCPAの関係は、CPCとCPAの違い|店舗集客ではどちらを重視すべき?で解説しています。

CPCを改善する具体的な手順

CPCの改善は、思いつきで変更せず、確認する順番を決めると進めやすくなります。次の6ステップを目安にしてください。

CPC改善の6ステップ(現状把握・配信面・ターゲティング・クリエイティブ・入札と予算・評価)
ステップ やること 確認する数字
1. 現状を把握する 配信面別・キャンペーン別・クリエイティブ別のCPCとクリック数を一覧にする CPC、クリック数、CTR、CV
2. 配信面を精査する クリックの質が低い面、CPCが高い面を洗い出して除外・調整する 配信面別のCPC、CV
3. ターゲティングを見直す 絞りすぎ、または広すぎる条件を調整する インプレッション、CPC
4. クリエイティブを改善する 訴求とクリエイティブの関連性を高める CTR、CPC
5. 入札・予算を調整する 成果の出ている配信に予算を寄せる CPC、CPA
6. 結果を評価する 一定期間のデータで、CPCだけでなく成果も確認する CPC、セッション、CV

配信面の精査

配信面別のレポートを見て、CPCが高いのにコンバージョンにつながっていない面を確認します。成果の出ていない面は、除外や入札の調整を検討します。配信先を管理する考え方は、広告のホワイトリスト配信とは?掲載先を管理するメリットが参考になります。

  • クリックは多いが、サイト内の行動が少ない面
  • CPCが高く、コンバージョンが出ていない面
  • 広告主のブランドとの相性に懸念がある面

ターゲティングの見直し

ターゲティングは、絞りすぎても広げすぎても、CPCに影響します。絞りすぎると配信できる範囲が狭くなり、入札競争が激しい層に集中することがあります。広げすぎると、関心の低い層へのクリックが増え、成果につながりにくくなります。

エリア・年齢・性別・興味関心などの条件を、一度に変えず、1つずつ調整して検証しましょう。

クリエイティブの改善

広告の見せ方が、クリックしてほしい層に合っているかも確認します。訴求が曖昧だと、CTRが低くなりやすくなります。一方、誇張しすぎてクリックを集めると、サイトを訪れた後の行動が弱くなることがあります。

  • 訴求を1つに絞る
  • ランディングページの内容と、広告の訴求を一致させる
  • 複数のパターンを同じ条件で比較する

配信媒体の見直しと追加の考え方

既存媒体の最適化を一通り進めても、思うようにCPCが下がらない場合は、配信先の見直しや追加を検討する方法があります。

媒体を入れ替えるか追加するかの判断(既存媒体の状況別に整理)

入れ替えか、追加かを決める

状況 考え方 確認すること
既存媒体の成果は安定しているが、サイト訪問を増やしたい 既存媒体は維持して、別の配信先を追加する 追加媒体の役割と、評価する指標
特定の配信面だけ成果が悪い 該当面を除外して、他の面に寄せる 除外の影響(配信量)
既存媒体の配信量が上限に近い 別の在庫を持つ媒体を追加する 在庫、ターゲティング、配信面
既存媒体全体のCPCが高止まりしている 配信条件・クリエイティブを見直し、媒体の追加も比較する 見直し前後の数字

低CPC媒体をテストする際の判断ポイント

単価の低い媒体は、サイト訪問の母数を増やす手段として有効な場合がありますが、試す際は次の点を確認しましょう。

  • 配信面を確認できるか(掲載先の開示、ホワイトリスト、除外設定)
  • 流入後のサイト行動(滞在、遷移、コンバージョン)を計測できるか
  • 既存媒体と比べたときの、クリックの質の違いを評価できるか
  • 少額・短期間で、条件をそろえたテストができるか
  • 継続・停止の基準を、事前に決めてあるか

CPCだけで判断するリスクと、改善後の評価方法

CPCだけで判断するリスク

CPCを下げることだけを目標にすると、次のようなことが起こる場合があります。

  • クリック数が増えても、サイト内の行動やコンバージョンが増えない
  • クリックの質が落ち、結果としてCPAが高くなる
  • 成果の出ていた配信まで、単価の面で絞ってしまう

CPCは「クリックの安さ」を示す指標であり、「成果の効率」を直接示すものではありません。他の指標とあわせて確認することが大切です。

改善後に見る指標

CPC改善後の評価の流れ(CPC・クリック数・セッション・サイト内行動・CVとCPA)
指標 何が分かるか 見るときの注意
CPC クリックにかかる費用 下がっても成果が伴うかは別に確認する
クリック数・CTR 広告の反応 クリックの質は別の指標で確認する
セッション・直帰・滞在時間 クリック後のサイト訪問の質 計測の定義が媒体により異なる場合がある
コンバージョン・CPA 最終的な成果と効率 評価期間を十分にとる

評価は、一定の期間とデータ量を確保したうえで行います。短期間の変動だけで、改善の可否を判断しないようにしましょう。成果に至るまでの数字の見方は、Web広告から来店までの効果測定|店舗集客で見るべき数字も参考になります。また、予算全体の配分の考え方は、Web広告の予算配分はどう決める?認知と獲得の考え方で解説しています。

評価の進め方

  1. 改善前の数字(CPC、クリック数、セッション、CV)を記録する
  2. 変更は1回に1つ、条件をそろえて実施する
  3. 一定期間後に、CPCとあわせて、クリック後の行動とCVを確認する
  4. 改善が見られた施策を継続し、見られなかった施策は戻す

Bubble-Adsを検討する場合

既存媒体の最適化とあわせて、サイト訪問の母数を増やす配信先の候補として、Bubble-Adsを検討できる場面があります。

Bubble-Adsは、ディスプレイ広告によるサイト誘導や、潜在層との接点づくりを目的とした広告配信サービスです。エリアターゲティング、年齢・性別・興味関心によるターゲティングに対応し、配信したい媒体を指定するホワイトリスト配信もできます。5,000媒体以上、月間800億imp以上の配信面があり、平均CPCは5〜9円が目安です。

ただし、Bubble-Adsを「単価が低いから」という理由だけで選ぶことはおすすめしません。サイト訪問数の増加と、流入したトラフィックの質(滞在、遷移、コンバージョンへの影響)の両方を見て、既存の検索広告やSNS広告を補完する位置づけで評価してください。配信条件や在庫は案件によって異なるため、詳細は個別にご確認ください。

まとめ

CPCを下げるときは、手順を決めて、評価軸をそろえて進めることが大切です。

  • CPCは広告費をクリック数で割った値で、下げ方によってクリックの質に影響する場合がある
  • 現状把握、配信面、ターゲティング、クリエイティブ、入札・予算、評価の順で見直す
  • 既存媒体の最適化に限界があるときは、媒体の追加も選択肢になる
  • 低CPC媒体は、配信面・サイト行動・クリックの質を見ながら、少額でテストする
  • 改善後は、CPCだけでなく、セッションやコンバージョンまで評価する

まずは、配信面別のCPCとコンバージョンを一覧にして、見直す箇所を絞るところから始めてみてください。

低単価でサイト訪問を増やす配信先をご検討の広告代理店様へ

新しい広告配信媒体の追加や、既存施策を補完するディスプレイ広告をご検討の広告代理店様は、Bubble-Adsまでお気軽にご相談ください。広告主様の目的や配信条件に合わせた活用方法をご案内します。