「イベントを開催しても、思ったほど来店につながらない」
「告知はいつも直前にまとめてやっている気がする」
「いつから、どこで告知すればいいのか分からない」
店舗イベントやフェアは、来店のきっかけをつくりやすい施策です。一方で、内容を決めて当日を迎えるだけでは、イベントの存在を知ってもらえないまま終わってしまうことも少なくありません。
この記事では、店舗イベントを「開催して終わり」にせず、企画から事前告知、開催直前の再告知、当日、終了後の再来店までを時間軸で整理します。特に、告知のタイミングと、各段階で使う接点の考え方を中心に解説します。
店舗イベントの集客でつまずきやすいポイント
イベント内容が魅力的であれば、自然に人が集まるように思えるかもしれません。しかし、お客様はイベントの存在を知らなければ、行くかどうかを考える入口にも立てません。
つまずきやすいのは、主に次の3点です。
- 告知が開催直前に集中している:直前だけでは、予定を空けてもらう余裕がなく、「気づいたときには終わっていた」ということも起こります。
- 来店理由が伝わっていない:「セール開催中」「フェア実施」だけでは、自分にとってのメリットが想像しにくくなります。
- 日時・場所・内容を確認できる場所が整っていない:興味を持った人が情報を探したときに見つからないと、来店の判断につながりません。
そこで大切になるのが、イベントを「知る」「興味を持つ」「確認する」「予定に入れる」「来店する」という流れで考え、段階ごとに接点をつくる視点です。
店舗イベントの集客を時間軸で整理する
店舗イベントの集客は、次のような時間軸で考えると全体像を整理しやすくなります。

| 時期 | 目的 | 主なやること |
|---|---|---|
| 企画 | 目的・対象・来店理由を決める | イベントのゴールとターゲットを整理し、来店理由を一文にする |
| 事前告知 | イベントの存在を知ってもらう | 告知ページの準備、SNS・店頭・Web広告などで接点をつくる |
| 開催直前 | 予定に入れてもらう | 日時・場所・内容を再告知し、思い出してもらう |
| 当日 | 来店しやすくする | 最新情報の発信、店頭での案内、来店後の体験づくり |
| 終了後 | 振り返りと再来店 | 来店データの確認、お礼の発信、次回の案内 |
この表のとおり、告知は「直前だけ」ではなく、事前から段階的に接点を増やしていくものです。以降で、それぞれの段階を順に見ていきます。
企画:目的・ターゲット・来店理由を決める
告知の手前で決めておきたいのが、イベントの目的、ターゲット、来店理由の3つです。ここが曖昧なまま告知を始めると、何を伝えればよいかがぶれてしまいます。
イベントの目的を決める
新規のお客様に来てもらいたいのか、既存のお客様の再来店を促したいのか、特定の商品を知ってもらいたいのか。目的によって、告知の範囲や使う接点が変わります。新規向けであれば、店舗の存在をまだ知らない人にも届く接点が必要になりますし、既存のお客様向けであれば、LINEやメールなどの直接的な接点が中心になります。
ターゲットを決める
「誰に来てほしいか」は、告知文の言葉選びにも影響します。ファミリー向けなら休日の過ごし方に合わせた言い方、仕事帰りの方向けなら平日夜の来店しやすさに触れるなど、相手の生活に合わせた伝え方が必要です。
来店理由を一文で言えるようにする
来店理由とは、「今回のイベントに行く意味」です。「期間限定の商品が試せる」「この日だけ相談会がある」「家族で参加できる体験がある」など、お客様の側から見た理由を一文で言えるようにしておくと、どの接点でも一貫して伝えられます。
イベントを知ってから来店するまでの流れ
お客様がイベントに足を運ぶまでには、いくつかの段階があります。

| 段階 | お客様の状態 | 店舗側で用意したいこと |
|---|---|---|
| 知る | イベントの存在に気づく | 複数の接点での告知(SNS・店頭・Web広告など) |
| 興味を持つ | 自分に関係がありそうだと感じる | 来店理由が伝わる見出し・写真・短い説明 |
| 日時・場所・内容を確認 | 詳しい情報を探す | イベント情報ページ、店舗情報、アクセスの案内 |
| 予定に入れる | 行く日を決める | 開催期間・開催日の明記、再告知、カレンダー登録を促す案内 |
| 来店 | 実際に足を運ぶ | 当日の最新情報、店頭での分かりやすい案内 |
ここで重要なのは、「知る」で終わらず、「確認する」と「予定に入れる」の段階まで支える点です。告知を見て興味を持った人が、日時や場所をすぐに確認できなければ、そのまま忘れられてしまうことがあります。
事前告知:段階的に接点をつくる
告知開始時期の考え方
告知をいつ始めるかに、決まった答えはありません。目安として、イベントの規模や、お客様が予定を調整する必要があるかどうかで考えます。たとえば、遠方からの来店や家族での参加が想定されるイベントは、予定を調整してもらう時間が必要なため、早めに存在を知らせておくほうが検討してもらいやすくなります。一方、普段の買い物のついでに立ち寄るタイプのフェアであれば、開催の少し前から段階的に告知する形でも十分な場合があります。
いずれの場合も、「最初の告知」「開催が近づいたときの再告知」「当日」の3回は接点をつくる、といった形で、あらかじめ回数と時期を決めておくと運用しやすくなります。
イベント情報ページを用意する
どの接点で告知しても、最終的に詳細を確認できる場所があると、お客様は迷いません。イベント情報ページには、次のような項目を載せておきます。
- 開催日時・開催期間
- 開催場所(店舗名・住所・アクセス)
- イベントの内容と、参加することで得られること
- 参加条件・予約の要否
- 問い合わせ先
すべての告知からこのページへ誘導できるようにしておけば、情報の更新も一か所で済み、告知ごとに内容がずれる心配も減らせます。
告知で使う主な接点と役割
店舗イベントの告知に使われる接点には、それぞれ得意な役割があります。1つの接点だけに頼らず、役割を分けて組み合わせることが大切です。

| 接点 | 主な役割 | ポイント |
|---|---|---|
| SNS | 日常的な発信を通じた認知・興味づくり | 準備の様子や見どころを複数回に分けて発信する |
| Web広告 | まだ店舗を知らない人への新規接点 | 開催エリアや興味関心を意識して届ける |
| LINE・メール | 既存のお客様への直接的な案内 | 開催前の案内と直前の再告知に向く |
| 店頭 | 来店中・通りがかりの人への告知 | 次回のイベント案内としても活用できる |
| 店舗情報(検索・地図) | 日時・場所を確認する受け皿 | 開催情報や営業時間を最新にしておく |
SNSの使い方は店舗集客にSNSを活用する方法|投稿と広告の役割を整理で、検索や地図での店舗情報の整え方は店舗集客にGoogleマップを活用する方法|検索から来店につなげるポイントで詳しく整理しています。この記事では、あくまで「どの時期に、どの接点を使うか」という時間軸の視点に絞って解説しています。
開催直前の再告知と当日の案内
事前告知で興味を持った人も、時間がたてば忘れてしまいます。開催が近づいた段階では、再告知で「予定に入れてもらう」ことが目的になります。
- 開催日と時間帯を、改めて分かりやすく伝える
- 混雑しやすい時間帯や、予約・整理券の有無など、来店前に知りたい情報を添える
- LINEやメールなど、直接届く接点で「もうすぐ開催です」とお知らせする
当日は、店頭の案内や、SNSでの当日の様子の発信が来店のきっかけになります。天候や混雑状況に変更があった場合は、イベント情報ページと店舗情報を早めに更新しておくと、来店前のお客様が判断しやすくなります。
イベント期間中の追加告知
開催期間が数日から数週間にわたるイベントでは、開催中も告知を続けられます。期間中に伝えたいのは、「今行く理由」です。
- 前半に来店した方の反応や、人気の企画を紹介する
- 終了日が近づいたら、残りの期間を伝える
- 「まだ間に合う」ことが分かる情報を、無理のない言葉で添える
なお、あおるような表現は避け、お客様が落ち着いて検討できる情報を伝えることが、信頼につながります。
終了後の振り返りと再来店施策
振り返りで見ておきたいこと
イベントが終わったら、次回に生かすために振り返りを行います。見ておきたいのは、来店数や売上だけではありません。
- どの接点の告知が、情報ページの閲覧につながったか
- 告知の開始時期は、早すぎなかったか・遅すぎなかったか
- 来店したお客様から、どこでイベントを知ったか聞けているか
こうした情報を記録しておくと、次回の告知設計に生かせます。数字の見方については、Web広告から来店までの効果測定|店舗集客で見るべき数字も参考にしてください。
再来店につなげる
来店してくれた方へのお礼の発信や、次回イベントの予告は、再来店のきっかけになります。LINEやメールで次回の案内を届けたり、店頭で次回の予定を掲示したりと、「イベントで終わらない関係づくり」まで考えておくと、単発の施策から継続的な集客へつなげやすくなります。キャンペーン全体の設計については、キャンペーンの集客効果を高める方法|認知から来店までの設計もあわせてご覧ください。
Bubble-Adsを活用する場合
ここまでの流れの中で、「事前告知の段階で、まだ店舗を知らない人にも届けたい」という場面があります。SNSやLINEでの告知は、すでにフォロワーや登録者になっている方には届きやすい一方、店舗の周辺にいる未接点のユーザーには届きにくい面があります。
Bubble-Adsは、こうした店舗周辺ユーザーへの接点づくりに使える広告配信サービスです。エリアターゲティングで店舗周辺に配信できるほか、年齢・性別・興味関心によるターゲティングにも対応しています。5,000媒体以上、月間800億imp以上の配信面があり、平均CPCは5〜9円が目安です。ホワイトリスト配信により、掲載先を管理しながら配信することもできます。小売、商業施設、フィットネス、レジャー施設などでも活用されています。
イベントの告知で言えば、開催の少し前の時期に店舗周辺のユーザーへイベントを知ってもらい、情報ページへの訪問を増やす、といった使い方が考えられます。ただし、広告だけで来店が決まるわけではありません。SNS、LINE、店頭、店舗情報など、他の接点と組み合わせて「知る」から「予定に入れる」までを支えることが大切です。エリア配信の考え方は、店舗周辺に広告を配信する方法|エリアターゲティングの考え方で解説しています。新店舗オープンの告知設計に興味がある方は、新店舗オープン時の集客方法|開店前から来店を増やす施策もご覧ください。
まとめ
店舗イベントの集客は、イベントの内容だけで決まるものではなく、「いつ、どの接点で、何を伝えるか」の設計で変わります。
- 企画の段階で、目的・ターゲット・来店理由を決める
- 知る→興味→確認→予定に入れる→来店という流れを、段階ごとに支える
- 事前告知から段階的に接点をつくり、直前の再告知で予定に入れてもらう
- 期間中は「今行く理由」を伝え、終了後は振り返りと再来店施策につなげる
まずは、次回のイベントについて、告知のスケジュールと使う接点を一枚の表にまとめることから始めてみてください。
店舗イベントの告知設計をご検討の方へ
イベントの告知や、店舗周辺のユーザーへの接点づくりについて整理したい場合は、お気軽にご相談ください。ご状況に合わせて、考え方や進め方をご案内します。

